「千里眼 マジシャンの少女」

マジック

お台場に巨大カジノ・パークが出現。政府要人や警察官僚が招待されて開かれたプレオープンの会場が武装集団に占拠された。400億円と原子力潜水艦を要求する犯人グループの黒幕には意外な人間たちが。

「千里眼 マジシャンの少女」松岡圭祐著・小学館文庫。天才少女マジシャン・里見沙希が活躍するマジシャンシリーズの番外編。「千里眼のマジシャン」の文庫化。文庫化で主要人物が別人になっていたり、単行本ではFISM(ドレスデン大会)で優勝していた沙希が本番での失敗のショックで失意のどん底にいるなど300枚の加筆があったりします。マジック関係の話は前作「マジシャン」や次回作の「イリュージョン:マジシャン第2幕」に比べてほとんどないですが、こういう小説に求めてはいけないものを求めなければそれなりに面白かったです。突っ込みどころも含めて。

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