「彩紋家事件 後編 下克上マスターピース」

マジック

「彩紋家事件 後編 下克上マスターピース」清涼院流水著・講談社ノベルズ。1/21に紹介した作品の下巻が発売。なんか後半が袋とじになっています。

同じ原理の奇術が後に(十数年後)に刊行される『ターベルコース・イン・マジック』の第八巻で紹介されるのだが、一九七〇年代末を生きる螽斯は『ターベルコース・イン・マジック』を(当時の)最新刊・第三巻までしか読んでおらず、トリックは見破れなかった。

↑みたいに70年代末~80年代初頭のユリゲラー、引田天功、「11枚のとらんぷ」といったマジック関連の話題が随所に出てきますので、話のタネに一読してみると面白いかもしれません。ミステリーとしては、よくわかりませんが(^_^;)。今回、ほーと思ったセリフ↓

…奇術師には、本当は、プロもアマもないのです。区別するなら、本者の奇術師と、偽者の奇術師-その二種類です。偽者の奇術師にレクチャーすると自分も偽者になってしまいます…

あとがきに、松田道弘氏の著作群とマジェイアの魔法都市案内に対する謝辞が贈られていました。

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